診療科・部門

放射線部

医療関係者の方へ
放射線検査のご依頼はこちらのページをご確認ください。

 私たち放射線部では、病院に来られた皆さまの健康維持と診断支援を全力でサポートしています。安全かつ正確な検査を提供できるよう、他部署との連携をとりながら、一人ひとりに寄り添った丁寧な対応を心がけています。

 

一般撮影検査について

一般撮影システム(SHIMADZU)

 一般撮影検査は、X線を使用して体の内部を画像化する検査です。肺炎や胃腸の状態、骨折の診断などを確認するために幅広く利用されています。簡便で迅速に結果が得られるため、日常的な診断手順の一つとして使用されています。

 

透視検査について

X線TVシステム(SHIMADZU)

 透視検査は、体内の様子をリアルタイムで観察するための検査です。X線を体に照射し、体の内部をモニターに映し出します。それによって、特に消化器系(胃や腸など)の検査や臓器や血管、骨などの状態を確認することができます。嚥下機能の評価にも使用されます。

 

血管造影(アンギオ)検査について

血管撮影システム(SHIMADZU)
血管撮影システム(SHIMADZU)

 血管造影(アンギオ)検査は、血管の状態を詳しく調べるための検査です。特に動脈や静脈の狭まりや詰まり、異常な膨らみ(動脈瘤)などを確認するために行われます。
 当院では、透析をされている方のシャント(透析用の血液通路)の狭窄や閉塞に対しPTA (経皮的血管形成術)を主に行っています。

CT検査について

CT装置(Canon)
CT装置(Canon)

 CT検査は、コンビュータ断層撮影法を用いて体内の詳細な画像を作成する検査です。X線を使用して体の内部を断層的に撮影し、精密な3D画像を得ることができます。短時間ながら広範囲の撮影が行え、頭部外傷・脳出血等の頭部疾患から胸部疾患および腹部臓器(肝・胆・膵・腎・膀胱 その他)疾患に至るまで、全身診断が可能です。
これにより、病気や異常の早期発見に役立ちます。

骨密度(測定)検査について

X線骨密度測定装置(HOLOGIC)
X線骨密度測定装置(HOLOGIC)

 骨密度(測定)検査は、2種類のエネルギーレベルのX線の透過率の差を利用して骨密度を測定するDXA(dual energy X-ray absorptiometry)法のものです。DXA法は、測定精度が高く骨量測定の標準方法とされています。本装置は、腰椎正面や大腿骨、および全身の測定を短時間で行う事が可能です。また、骨密度検査だけでなく、脂肪量や筋肉量の測定も可能となっております。

MRI検査について

MRI装置(SIEMENS)
MRI装置(SIEMENS)

 MRI装置では、強力な磁石とラジオ波を使って、体内の詳細な画像を取得する検査です。
放射線を使わないので被ばくはありません。主に脳出血・脳梗塞・脳腫瘍などの頭部領域や、椎間板ヘルニア・靱帯損傷・骨折などの整形領域の検査が対象ですが、胸腹部などの腫瘍検査も行なっています。また、造影剤を使わずに脳血管や広範囲な下肢血管が撮影出来ます。そのため動脈瘤・動静脈奇形・血管狭窄などの診断も可能です。

MRI検査の注意事項

 MRI室は高磁場になっており、金属類を持ち込むと装置に吸着していまいます。基本的に検査室への貴重品など持ち込みができません。体内に金属がある場合はスタッフにお知らせください。また、衣類等に金属がある場合は検査着に着替えていただく場合があります。

 

RI検査について

RI装置(Canon)
RI装置(Canon)

 RI検査は、ガンマ線という放射線を放出する放射性同位元素を含んでいる薬(放射性医薬品)を注射などによって体内に投与して、外からではわかりにくい臓器の機能や病気の状態をガンマカメラという特殊なカメラで放射線をとらえ画像化する検査です。
 放射線を出す化学物質を放射性同位元素(Radio lsotope)と言い、英語の名称を略してRI検査と呼んでいます。放射性医薬品を投与しますが、被ばく量が少なく、副作用も少ない検査法です。
 当院の装置はSPECT(スペクト)装置になります。SPECT装置による検査は、SPECTカメラが身体の周りを回転しながら、放射線を感知して画像を作成する検査のことを指します。

医療被ばくについて

 医療被ばくは、診断や治療のために放射線を使用する際に受ける放射線被ばくのことを指します。放射線検査は、医師が被ばくによる影響と比べ、検査による有益性が上回ると判断した場合に行われます。放射線を使うことで、身体の内部を詳しくみることができ、正確な診断を行うことができます。

 放射線には潜在的なリスクがありますが、医療で使用される放射線量は通常、非常に低く、リスクは最小限です。当院でも、検査の際は必要最小限の放射線を用い、被ばくが小さくなるように努めています。

 ご不明な点やご不安がある場合は、遠慮なくスタッフにお尋ねください。
 

被ばくに関する参考ホームページ
放射線医学総合研究所 https://www.qst.go.jp/site/nirs/