診療科・部門

放射線部

医療関係者の方へ
放射線検査のご依頼はこちらのページをご確認ください。

 

 

CT検査について

キャノンメディカル社製CT装置

 CT装置では、頭部や胸部・腹部の断層像、3D画像が鮮明に撮れます。短時間ながら 広範囲の撮影が行え、頭部外傷・脳出血・脳梗塞等の頭部疾患から胸部疾患および腹部 臓器(肝・胆・膵・腎・膀胱 その他)疾患に至るまで、全身診断が可能です。

 

 

DEXA検査について

米国HOLOGIC社製X線骨密度測定装置

housyasenn01.jpg DEXA装置は、2種類のエネルギーレベルのX線の透過率の差を利用して骨密度を測定するDXA(dual energy X-ray absorptiometry)法のものです。DAX法は、測定精度が高く骨量測定の標準方法とされています。本装置は、腰椎正面・側面や大腿骨、および全身の測定を従来機器よりはるかに短時間(腰椎正面で20秒)で行うことが可能となりました。 また、骨密度検査だけでなく、生活習慣病・メタボリックシンドローム・スポーツ選手のフィジカル管理などに有用な脂肪量や筋肉量の測定も可能となっております。

 骨粗鬆症による骨折防止は高齢化社会における高齢者のQuality Lifeを確保するための急務の課題となっており、早期より骨塩定量を施行し、骨塩量保持のため日常生活の自己管理が重要となっております。 

 当院においては専門外来である整形外科骨粗鬆症外来もあり骨密度測定装置の設置により、より精度の高い骨粗鬆症診断・治療のニーズにお応えできるものと確信いたしております。

 

 

MRI検査について

シーメンス社製MRI装置

 MRI装置では強力な磁石とラジオ波を使って、体内の断面像を撮ることが出来ます。 
放射線を使わないので被曝もありません。

 全身の部位が検査の対象となります。主に脳出血・脳梗塞・脳腫瘍などの頭部領域や、椎間板ヘルニア・靭帯損傷・骨折などの整形領域の検査が対象ですが、胸腹部などの腫瘍検査も行なっています。また、「早期アルツハイマー型認知症診断支援システム:VSRAD」の検査も可能です。
最近は装置性能が向上して、造影剤を使わずに脳血管や広範囲な下肢血管が撮影出来るようになり、動脈瘤・動静脈奇形・血管狭窄などの診断が可能です。

 

下肢MRA(当院撮影)

下肢MRA(当院撮影)

頭部MRA(当院撮影)

頭部MRA(当院撮影)

腹部T2強調画像(当院撮影)

腹部T2強調画像(当院撮影)

腹部T2強調画像(当院撮影)

腹部T2強調画像(当院撮影)

MRCP像(当院撮影)

MRCP像(当院撮影)

全脊椎T2強調像

全脊椎T2強調像

頭部 Flair&SWI画像 提供:シーメンス旭メディク株式会社

頭部 Flair&SWI画像 提供:シーメンス旭メディク株式会社

VSRAD

VSRAD

下肢MRA(当院撮影)

下肢MRA(当院撮影)

頭部MRA(当院撮影)

頭部MRA(当院撮影)

腹部T2強調画像(当院撮影)

腹部T2強調画像(当院撮影)

腹部T2強調画像(当院撮影)

腹部T2強調画像(当院撮影)

MRCP像(当院撮影)

MRCP像(当院撮影)

全脊椎T2強調像

全脊椎T2強調像

頭部 Flair&SWI画像 提供:シーメンス旭メディク株式会社

頭部 Flair&SWI画像 提供:シーメンス旭メディク株式会社

VSRAD

VSRAD

MRI検査費用について

  • 当院で検査を受けられる場合の費用は初診料、検査料(撮影料・診断料・電子画像管理加算)、情報提供料で計算しております。
  • 加入されている保険の種類によって費用が異なります。
  • 下記の料金表は、おおよその金額を表示しております。
  • 撮影法により金額が変動します。
  • 同一日にCT検査・MRI検査の両方を行った場合の費用は以下の費用とは異なります。
  • 2回目以降の料金は、同一月にコンピューター断層撮影(CT・MRI)を2回以上行なった場合の2回目以降の金額です。
部位 各保険による割合区分
1割負担 2割負担 3割負担
1回目 2,200円 4,400円 6,600円
同一月に行った2回目以降 1,200円 2,400円 3,600円
MRI造影剤使用時の加算金額 2,500円 3,000円 4,500円

 

 

RI検査について

キャノンメディカルシステム社製

housyasenn02.jpg RI装置(キャノンメディカルシステム社製)が稼働しています。 頭部および心臓のSPECT検査は、SPECT検査全体の約7割を占めています。これは、虚血性の脳血管障害や心疾患、または認知症における診断と治療方針の決定において、SPECT検査の必要性が高まっていることが背景にあります。 収集時間が短くなり、ノイズの少ない高画質な画像が得られようになりました。

RI(核医学)検査とは

 RI検査は、ガンマ線という放射線を放出する放射性同位元素を含んでいる薬(放射性医薬品)を注射などによって体内に投与して、外からではわかりにくい臓器の機能や病気の状態をガンマカメラという特殊なカメラで放射線をとらえ画像化する検査です。放射線を出す化学物質を放射性同位元素(Radio lsotope)と言い、英語の名称を略しRI検査と呼んでいます。

 放射性医薬品を投与しますが、被曝量が少なく、副作用が少ない非侵襲的な検査法です。

 機能画像と呼ばれ、CTやMRIなどの形態画像とは異なった情報を提供し、 CT、MRIで検出困難な異常を検出することもできます。また定量性に優れ、負荷検査も可能です。 負荷検査では安静時と負荷時の変化を見ることで組織の機能をより詳細に評価できます。

RI検査のしくみ

housyasenn01.png
  • 特定の臓器や病変のある部位を見つけるために、目的とする検査ごとに検査薬が用意されています。
  • 検査薬は病変部に強く取り込まれたり、逆に取り込まれなかったりします。これをカメラで撮ると、ある部分だけ濃くなったり形が欠けていたりしますので、病変の状態がわかります。
  • これらのデータをコンピュータで処理して臓器のはたらきの程度をみたり、また臓器の断層像をつくり詳しく調べます。

脳のRI検査は認知症の診断に有用です

 高齢化社会に伴い老人性認知症や脳血管障害などの患者さんが増えるなかで、早期診断早期治療が注目を集めています。RI検査(脳血流SPECT)は、他の検査では明らかな異常がみられない認知症の初期においても、各疾患に特徴的な異常がみられ、アルツハイマー病など認知症の早期診断に有用な検査となっています。

  • 脳の血流量から脳の活動部位がわかります
脳血流SPECT画像
脳血流SPECT画像

頭部を輪切りにして上から見た図です。
赤く見えるところは血液が多く脳が活動しているところです。

統計解析画像eZIS/3D-SSP
統計解析画像
統計解析画像

この画像で赤く見える部分は血流が低下しているところです。
相対的な血液量から脳が活発に活動している部分と、低下している部分が分かります。
血流低下や増加を正常者から求めたデータベースと比較して、統計学的に評価します。

物忘れを自覚したらRI検査を受けてみませんか

 最近では[認知症予防ドック]を行う健診施設も誕生しています。全国的にはまだ少数の施設ですが今後の発展が見込まれています。物忘れを自覚し、特に漢字が書けなくなったことが気になり始めたら、一度RI検査(脳血流SPECT検査)を受けられてみてはいかがでしょうか。
 

放射性検査薬は"生鮮品"?

 放射性検査薬は、寿命が短く病院で貯蔵しておくことができません。いわば新鮮なうちに使う必要がある"生鮮品"なのです。そのため検査をするごとに発注され、製薬会社から検査する日の朝に病院に届けられます。薬を新鮮な状態で準備するため、予め検査の予約をしていただく必要があります。

RI(アイソトープ)検査一覧

  • 脳血流シンチ
  • 甲状腺シンチ(摂取率)
  • 副甲状腺シンチ
  • 心筋シンチ
  • 肺血流シンチ
  • 肝・脾シンチ
  • アシアロシンチ
  • 腎シンチ(レノグラム/GFR)
  • 副腎(髄質)シンチ
  • 骨シンチ
  • 腫瘍シンチ
  • 消化管出血シンチ
  • 末梢循環(RI)アンギオ
  • 肝胆道シンチ