肝臓は沈黙の臓器と言われ、病気が進行するまで症状が出ません。健診で肝機能異常を指摘されたら、専門医の診察を受けましょう。

　肝臓病にはウイルス肝炎、脂肪肝、自己免疫性肝疾患、アルコール性肝障害、薬物性肝障害と様々な病気があります。病気によって進行の速度は違いますが、自覚症状はほとんどなく、放置すると肝硬変、肝臓癌に進行する場合があります。
　現在は、早期に診断して適切な治療をおこなえば、肝硬変に進行することはほとんどなくなりました。健診で肝機能異常を指摘されたら、専門医の診察を受けることをお勧めします。
 

　最近は、生活習慣病としての脂肪肝が増加しています。脂肪肝の患者さまは、肝臓のみならず、全身の老化（特に動脈硬化）が早まっています。初期の脂肪肝の段階で適切な対応をおこなえば、薬なしで生活習慣病全体を予防することが可能になります。
　肝臓病外来では食事療法・運動療法について具体的な指導をおこなっています。当外来では肝機能異常のない高脂血症の患者さまの指導もおこなっていますのでお気軽に受診ください。