外来のご案内
糖尿病外来
糖尿病と上手につきあい長く楽しく生活していただくために
国内では肥満者の増加および超高齢化社会の進行に伴い、糖尿病患者の増加が見込まれています。糖尿病の初期は自覚症状が乏しいですが、徐々に全身の合併症を引き起こすため、健康診断で高血糖を指摘された際には速やかに医療機関を受診し、正確な診断を受けることが重要です。糖尿病と診断された場合には、定期的な通院と継続的な治療が合併症の予防につながります。
糖尿病の治療は薬だけでなく、土台となる食事、運動などの日常生活の見直しが必要です。医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、運動指導士が患者さまとともに糖尿病治療を推進し、一病息災を目指します。
対象となる方
- 健診で血糖値が高い、尿糖が陽性を指摘された方
- 自覚症状がある方、のどが渇く、水分をよく飲む、尿の回数が多い、だるい、つかれやすい、体重減少など
- 血糖値が気になる方（ご家族に糖尿病の方がいる 脂質異常や肥満があるなど）
- 通院を中断されている方
糖尿病外来の特徴
- 糖尿病専門医による診察
- 院内検査の充実
糖尿病では、血糖値だけでなく合併症の有無を調べることもとても大切です。当院では定期的な採血・検尿に加え、より専門的な検査を実施することで、合併症を早期に発見し予防につなげます。 - 糖尿病教室を定期的に開催しています。
合併症早期発見のための検査
動脈硬化とは
血管は本来しなやかで弾力がありますが、加齢や生活習慣、糖尿病、高血圧、脂質異常などの影響により、血管の壁が厚く硬くなります。この状態を動脈硬化といいます。進行すると血管が狭くなったり詰まったりして次のような病気を引き起こす可能性があります。
- 脳出血・脳梗塞
- 狭心症・心筋梗塞
- 閉塞性動脈硬化症 （足の血流障害）など
糖尿病のある方は特に動脈硬化が進行しやすいといわれています。
| 主な検査 | |
| 血液検査 |
血糖・HbA1cのほかにコレステロール（LDL・HDL）中性脂肪など。動脈硬化のリスク因子を確認 |
| ABI（足関節上腕血圧比） | 両腕、両足の血圧を測り足の動脈の詰まり具合を評価 |
| CAVI（心臓足首血管指数） | 動脈の硬さを評価 |
| 頸動脈エコ－ | 首の血管（頸動脈）に超音波をあてて、血管の壁の厚さやプラーク（コレステロールなどの沈着）を確認 |
| CT・MRIによる画像診断 | |
糖尿病神経障害とは
長期にわたり、高血糖の状態が継続すると神経に障害が生じる可能性があり、その結果として手足のしびれや感覚の低下をおこすことがあります。
［主な症状］手足のしびれや足の感覚が鈍くなるなど
| 主な検査 | |
| CVR-R測定 | 糖尿病性自律神経障害 |
| 神経伝導検査 | 糖尿病性末梢神経障害 |
糖尿病性腎症とは
長年の高血糖により、腎臓の細かい血管（糸球体）が障害されて徐々に腎臓のろ過機能が低下する病気です。進行すると「慢性腎臓病（CKD）」となり、最終的には人工透析や腎移植が必要になることもあります。初期は自覚症状がなく、気づかないうちに進行する可能性が高いため定期的な検査が大切です。
→ 腎臓病内科と連携可能です［症状や検査結果により腎臓内科医と連携して診療を行います］
| 主な検査 | |
| 尿検査 | 尿中微量アルブミン尿 （早期発見に重要） 蛋白尿 など |
| 血液検査 |
血清クレアチニン eGFR（推算糸球体濾過量） |
| 画像検査 | 腹部（腎）エコーなど |
糖尿病性網膜症とは
網膜の細い血管が障害されて起こります。初期には自覚症状が乏しく、進行すると視力低下や失明の原因になります。
当院では眼科診療は行っていません。眼科につきましては、他院での定期的受診をお願いしています。糖尿病連携手帳を活用し、患者さまの眼科受診結果を共有します。
診察日時
| 医師 診察日 |
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宗 友厚（むね ともあつ） 日本内科学会総合内科専門医・指導医
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須藤 梨沙（すどう りさ） 日本内科学会内科認定医
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| 予約 | 予約制 |
| 費用 | 保険診療適用 |
| お問い合わせ | しげい病院 外来窓口 TEL：086-422-3655（代） |
間歇スキャン式持続血糖測定器を診療報酬上対象とならない患者さまが使用する場合の選定療養のお知らせ
2025年11月4日より、間歇スキャン式持続血糖測定器を診療報酬上対象とならない患者さまが使用する場合、当院では選定療養の費用として、通常診療とは別に以下の金額をご負担いただきます。
| 間歇スキャン式持続血糖持続測定器を診療報酬上対象とならない患者さまが使用した場合 | |
| 間歇スキャン式血糖測定器（リーダー） | 7,700円（税込） |
| リブレセンサー | 1個（2週間使用） 6,050円（税込） |
間歇スキャン式持続血糖測定器（フリースタイルリブレ）とは
- 腕に小さなセンサーを貼り付け、24時間血糖を測定できる機器です。
- 指先に針を刺すことなく、かざすだけで血糖値がわかります。
- 食事や運動、生活習慣と血糖の関係を確認できるため、治療や生活改善に役立ちます。
保険診療と選定療養の違い
インスリン自己注射を行っている方は健康保険で利用できます。
それ以外の方は「選定療養」として、自費でご負担いただくことになります。（医師の判断により、間歇スキャン式持続血糖測定器（フリースタイルリブレ）が適している場合、選定療養としてご案内いたします。）
医師の指導のもと安全にご使用いただけます。
※ ご希望の際は、スタッフまたは外来窓口までお申し出ください。
