6月に岡山大学病院から研修に来られていた古谷春乃先生より研修のご感想をいただきました。古谷先生お疲れ様でした！ありがとうございました😀

　この度地域医療研修として一カ月間しげい病院で研修をさせていただきました。
　普段は岡山大学病院で研修をしています。大学病院での研修は急性期が中心であり、急性期の治療がある程度終了すれば患者さんは自宅退院、それが難しい場合には慢性期の治療を中心とした病院に紹介し、転院となります。そのため慢性期や回復期の医療について学ぶ機会がありませんでした。
　しげい病院での研修では多職種でのカンファレンスが頻繁に行われていたのが印象的でした。医師、看護師だけでなく、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、介護士、栄養士、ソーシャルワーカーといった職種が一堂に会し、各々の視点から意見を出し合って問題点を明確にし、解決のために必要な医療やサービスを検討していく。そのようにして入院中だけでなく、退院してからの患者さん一人一人の生活をサポートしているということがよくわかりました。
　また、通所リハビリの見学や、訪問診療・看護・リハビリに同行させていただきました。自宅での生活に戻られた患者さんとも密にコミュニケーションをとられていて、地域医療におけるしげい病院の重要性を実感しました。
　しげい病院は透析にも力を入れられており、岡山県で最大規模の透析施設をもつ病院です。2年前の豪雨災害の際に、まび記念病院から透析患者さんを大勢受け入れられたと伺いました。その経験を活かして、自家発電や物品の備蓄、透析条件を記したカードの利用など、不測の事態に備えるため様々な取り組みをされていることも知り、大変感銘を受けました。
　最後にはなりますが、先生方をはじめ、しげい病院のスタッフの皆様には、ご多忙の中一ヶ月間大変お世話になりました。ありがとうございました。